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2017年8月20日 (日)

赤い月の形としての物語

*赤い月の形としての物語*

 

〔プロローグ〕

銀色の舟の娘は、葦の夢の中に分け入る。

ゴーマは、星の形を散りばめた布の国から。

暗い日々の夜明けは、黒い羊の葬られた所へ。

「見よ」と声がする。

叫びは鳥の鳴き声と共に、夜明けの町にこだまする。

人は赤い月の表面に、メイオウの影を読み取る。

その時、隠されていた嘆きは壺の中から出てくる。

   1

子供の柔らかい肌に、悲しみの黒い雨。

その染みは、大人になっても残るだろう。

この染みは岩屋の向こうから狙っている獣の標的となるだろう。

多くの人が口にする言葉はもはや何の力も持たない。

バビロンの夢は、シバの思い。

イカヅチと共に、鷲の巣を砕く。

   2

ジャンヌはもはやフランスから来ないだろう。

黒い旗はむしろカリブの方向から来るだろう。

「さて」と娘は話す。

「私は何処に着くのでしょう」

そう、娘の舟は月の影を回り、そしてヴィナスの夢を見る。

大いなる「海王」と、大いなる「眠りの王」との

楕円の舞踏会では、「火の王」と「木の王」とが密談を交わす。

ひとり外れて「土の王」が嘆く。

「水の王」は娘のために舟を出す。

   3

わざわいは、あなたがたの胸ポケットの中から。

苦しみは、海の水から来るだろう。

火を吹く6頭立ての戦車は、日本の国の頭の部分に攻撃を加える。

日本の国は、大いなる虐殺の後にアジアの稲を自国に蒔く。

日本の国は「鯨の夢」を貪るだろう。

国賓と呼ばれる影の人々が、この国を手中に収めようとしている。

 

   4

銀色の 娘は、その形をもって判断する。

血と水を分ける。

鉛と銀を分ける。

風を空気から、分ける。

石を岩から散り出す。

そして、太陽の下へと帰るだろう。

 

〔エピローグ〕

地には這いずりまわる者の音が満ち、

天には炎が満ちる。

オメガはアルファであり、点であり線であることを

その黄金の火柱の中に、人々は見いだすだろう。

自分たちの望み、願うものがこの中にあるのかを

翼を切り取られた者たちは、考えるだろう。

火を吹く楕円には解答は無い。

線を描く卵にも、解答は無い。

解答は地を這う者の中にある。

現実と呼んでいる夢の中から、砂金を探すように目を凝らし

耳を澄まし、声を大にして探せ。

これより先に舟を見つける手だては無い。

 

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1991年3月21日に 宇宙神霊ARIONの媒介者、北川恵子氏がA氏の詩(3/4)として発表された「赤い月の形としての物語」全文。

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