« 「身禊」の章03 | トップページ | 三貴子の章より »

2014年4月 2日 (水)

神々の宝座

 以下、言霊百神のまとめとして、図を見ながら、ご確認いただければと思います。もっと広く知られてよいものだとの思いから言霊の会さんの「神々の宝座」より引用させて頂きました。読みがなを付記しました。万葉集などで、これらの島の名前がでてきましたら、言霊のことを詠んでいるいる場合が多いようです。

14sima

島とは「締めてまとめる」の意であります。商店で夕方に帳簿を締めたといえば、それは今日の会計はここで終りとして、明日の会計との区別をつけた、ということです。今日の会計をここで締めて、まとめた訳です。古事記が今から創生する島々も、言霊五十神、その整理法五十神が次々と生まれて来る時に、この神からあの神まではかくかくの内容を持った言霊だ、と内容別に締めてまとめた事であります。

古事記神話に於て伊耶那岐・美の二命によって全部で十四の島々が生まれます。古事記の言霊百神を示す物語が「天地初発の時」より、言霊学原理の總結論である天照大神、月読命・須佐男命(三貴子)誕生までの小説だと喩えるならば、それは島の数十四の章を持った壮大な真理を黙示した物語小説であり、ドラマに喩えるならば、全部で十四幕にまとめられた神々の天上のドラマとなり、これを交響楽に喩えるなら、全章が十四楽章に別れた大シンフォニーなのであります。かく申上げることが出来ますように、古事記の神話は十四段に別れた物語であり、その一段々々が人間精神の働きの部分々々を明確に表現しながら、更にその十四段の全部が水の流れる如くに関連し合って人間の精神生命の全貌を残らず解明し尽くした精神学の完成品だという事が出来ます。

 島とは「締まり」のことで心の宇宙のどの位置空間を占めているのか、それらの言霊を示す神々の宝座は何処かを示しています。

「天津磐境」(あまついわさか)

 天津は先天の意 磐境は五葉坂(五段階の言葉の構造)です。この天津磐境が活動して五官感覚で意識することが出来る精神の後天現象が生れます。

淡路の穂の狭別の島(あはぢのほのさわけのしま)

 天之御中主(あめのみなかぬし)神

アとワ(淡路)の言霊(穂)が別れて出て来る(別)狭い(狭)区分(島) 言霊ウは主客未剖、アワはそこから分れる。

伊豫の二名島(いよのふたなじま)

 高御産巣日(たかみむすび)神

 神産巣日(かみむすび)神

二名とはアとワの二音言霊のこと 宇宙剖判で主体アと客体ワに分れます この主と客に分かれることが全ての自覚の始まりです イとヰの現象を創造する働きの予めの区分

隠岐の三子島(おきのみつごのしま)

 天之常立神(あめのとこたち)

 宇麻志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこじ)神 

 国之常立(くにのとこたち)神

 豊雲野(とよくもの)神

隠岐とは隠り神、三つ子とは三段目に現われる言霊という意味

言霊オ・ヲ(経験知)、エ・ヱ(実践智)は文明創造上最も重要な精神性能です。

竺紫の島(つくしのしま)

 宇比地邇(うひじに)神   須比地邇(すひじに)神

 角杙(つのぐひ)神     生杙(いくぐひ)神

 大斗能地(おほとのじ)神  大戸乃弁(おほとのべ)神

 淤母陀琉(おもだる)神   阿夜訶志古泥(あやかしこね)神

竺紫は尽くしの謎 八つの父韻は言霊イ(伊耶那岐神)の実際活動のリズム 「身一つにして面四つ」の意味は作用・反作用の陰陽一対四組の知性の律の島です。

伊岐の島

 伊耶那岐(いざなぎ)神 

 伊耶那美(いざなみ)神

伊岐とは伊の気でイ言霊のこと。心のすべての現象はここから現われ出て、また此処に帰っていくのです。

ここまでが、「天津磐境」(あまついわさか)で、先天十七言霊です。

津島(天の狭手依比売=あめのさでよりひめ)

 大事忍男(おほことおしを)神  石土毘古(いはつちひこ)神

 石巣比売(いはすひめ)神  大戸日別(おほとひわけ)神

 天之吹男(あめのふきを)神  大屋毘古(おほやびこ)神

 風木津別之忍男(かざつわけのおしを)神  大綿津見(おほわたつみ)神

 速秋津日子(はやあきつひこ)神  速秋津比売(はやあきつひめ)神

 津島の津とは渡し場の意 未だ言葉として名のつかない、秘められている区分 先天構造内に起った活動が津島という十言霊の現象を経て、頭脳内で実際のイメージにまとめられ行く過程です。

 まだ言葉として表現されていない内は全く個人的な恣意であって人間社会に通じることのないものです 先天の活動が言葉の社会、即ち一般社会に出て行く船の発着場という意味で、先天の何か分らない働きが表現された言葉の世界へ出て行く港の意です。未鳴、真名とも言います まだ言葉として発せられていない、考えがまとまっていく段階です。

 別名の天の狭手依比売(あまのさでよりひめ)とは先天の天名(あな)が狭い津島という区分(狭)を通って一つのイメージにまとまるよう手で探ることが秘められている(比売)区分ということです。

佐渡の島

 沫那芸(あわなぎ)神 

 沫那美(あわなみ)神

 頬那芸(つらなぎ)神 

 頬那美(つらなみ)神

 天之水分(あめのみくまり)神 

 国之水分(くにのみくまり)神

 天之久比奢母智(あめのくひぢもち)神 

 国之久比奢母智(くにのくひぢもち)神

 佐渡とは助け(佐)渡す(渡)の意 何を助け何を渡すのかといいますと先天の活動が一つのイメージ化され、そのイメージを誰にどのような表現で伝えたらよいか、が検討されて言葉として表現・発生される処の区分。

どんなに立派な心中のイメージであっても言葉として、または絵や記号、詩などに表現しなければ人に伝わることがない心中の発想で終ってしまいます。宗教上の悟りや哲学上の発見も、それが人間の頭脳内のイメージとして捉えられただけでは、表現しない限り真理とはなりません。言葉となって此岸から彼岸に渡されます。真名とも言います

大倭豊秋津(おほやまととよあきつ)の島

(天津御虚空豊秋津根別=あまつみそらとよあきつねわけ)

 志那都比古(しなつひこ)神  久久能智(くくのち)神

 大山津見(おほやまつみ)神  鹿屋野比売(かやのひめ)神

 天之狭土(あめのさつち)神  国之狭土(くにのさつち)神

 天之狭霧(あめのさぎり)神  国之狭霧(くにのさぎり)神

 天之闇戸(あめのくらど)神  国之闇戸(くにのくらど)神

 大戸惑子(おほとまどひこ)神  大戸惑女(おほとまどひめ)神

 鳥之石楠船(とりのいはすくふね)神  大宜都比売(おほげつひめ)神

神代神名文字一神   火之夜芸速男(ほのやぎはやを)神

 大倭は大和とも書きます。すべてが共存調和するという意、三十二個の言霊がこの区分の言霊の誕生によって全部で揃い、それが豊かに明らかに現われる(津)区分(島)という意味となります。音声が空中を飛ぶ言霊フモハヌは「神名」ともいいます 電波、光波でも同じです。

 声は耳により入って聞いた人の頭脳内で「ああこういうことか」と了解され行動になります その後、言葉は先天宇宙に帰り、記憶として印画されて言葉の循環はここで終ります 耳から入って了解されるまでの言霊は真名です 

 別名の天津御虚空豊秋津根別(あまつみそらとよあきつねわけ)といい先天の活動(天津御虚空)が豊かに明らかな音(根-ね)となって現われる(津)区分。

火の夜芸速男の神 ン

 神名の火とは言霊のこと、夜芸の夜は夜の国、夜見または読みとなります 芸は芸術のことで火の夜芸速男の神とは、言霊を読む芸術(業-わざ)が早く示されている働きということになり 明瞭に文字の事を指しています 真言に「言霊即実相、文字即涅槃」とあり、文字とは言葉が眠っているものという意味で、生きた人間がそれを読むと直ちにその文字の事が実相となって蘇ってきます。

ここまでが、「後天三十二子音」です。以下は、言霊の運用法五十神になります。

吉備の児島

金山毘古(かなやまひこ)の神

金山毘売(かなやまびめ)の神

波邇夜須毘古(はにやすひこ)の神

波邇夜須毘売(はにやすびめ)の神

弥都波能売(みづはのめ)の神

和久産巣日(わくむすび)の神

 その子 豊宇気毘売(とようけびめ)の神

 吉く備(吉備)わった初期(児)の締まり(島)と言った意。五十個の言霊を集めて形だけは五十音図としてまとめたけれど、その内容はまだ詳細には確認されていない段階ということです。

 初歩的では有りますが豊宇気として先天の性質を受け持っているこの五十音の枠結びを天津菅麻(音図)と呼びます 菅曽(すがそ)は菅麻とも書き先天・大自然そのままの性質の音図(すがすがしい衣の意)のことです。例えばこの世に生れたままの赤ちゃんの心の性能の構造といえるでしょう。

小豆島(しょうどしま)

泣沢女(なきさわめ)の神(大野手比売 おほのでひめ)

 音図上で初めて確認された八つの父韻の締めくくりの区分。八父韻は音図上で小豆即ち明らかに続く気の区分のこと。

 泣沢女(なきさわめ)とは人間の創造知性の根本の響きのことです 音波、光波の大自然の無音の音(梵音)が視覚、聴覚のリズムとシンクロナイズする時、初めて現象が現われます。泣き沢め(なきさわめ)ぐのは父韻であり人間の創造知性の側の働きであり、その刺激により宇宙である五母音から現象が出て来るという意味であります。

 別名の大野手比売(おほのでひめ)とは大いなる横(野・貫)に並んだ働き(手)を秘めている(比売)の意 音図においては八父韻は横に一列に展開しています。

大島(大多麻流別~おおたまるわけ)

石拆(いわさく)の神

根拆(ねさく)の神

石筒(いはつつ)の男(を)の神

甕速日(みかはやひ)の神

樋速日( みかはやび)の神

建御雷(たけみかづち)の男の神

闇淤加美(くらおかみ)の神

闇御津羽(くらみづは)の神

 大きな価値・権威を持った心の締まりという意 別名の大多麻流別は大いなる(大)言霊(多麻)が流露・発揚(流)する心の区分、ということです。伊耶那岐の命(言霊の原理・法則)が活用する十拳の剣の力(物事を十段階に分けて判断する)を明らかにする作業区分であります。

姫島(天一根=あめひとつね)

頭に成りませる神の名は  正鹿山津見(まさかやまつみ)の神

胸に成りませる神の名は  淤滕(おど)山津見の神

腹に成りませる神の名は  奥(おく)山津見の神

陰に成りませる神の名は  闇(くら)山津見の神

左の手に成りませる神の名は  志芸(しぎ)山津見の神

右の手に成りませる神の名は  羽(は)山津見の神

左の足に成りませる神の名は  原(はら)山津見の神

右の足に成りませる神の名は  戸山津見の神

 八つの神代表音神名文字(八種の文字原理)が心の宇宙の中に占める位置・区分

言葉を文字で表したものを比礼(ひれ)または霊顯(ひら)といいます 枚(ひら)の字を当てることもあります。大山津見の神(言霊ハ)は言葉のことです。山津見の山は八間でこの間に言霊父韻が入り、それが津見(渡して現れる)で言葉が出来ます。

 女(おんな)は音名で、文字のこと 文字には言葉が秘め(女)られています 人によって文字を読むと直ちに心の中に言葉となって甦ります。また神代文字は全部 火の迦具土の神(言霊ン)から現われますから、別名、天の一根と言われます。

 

Photo

知訶島(ちかのしま)

伊耶那岐の大神

衝(つ)き立つ船戸(ふなど)の神

道の長乳歯(みちのながちは)の神

時量師(ときおかし)の神

煩累の大人(わずらひのうし)の神

道俣(ちまた)の神

飽昨の大人(あきぐひのうし)の神

奥疎(おきさかる)の神

奥津那芸佐毘古(おきなぎさびこ)の神

奥津甲斐弁羅(おきつかいべら)の神

辺疎(へさかる)の神

辺津那芸佐毘古(へつなぎさびこ)の神

辺津甲斐弁羅(へつかいべら)の神

これよりは言霊学奥義である禊祓の区分となります。知とは知識の事、訶とは叱り、たしなめるの意です。外国の文化の知識をこの段階で言葉の意味がよく分るように内容を整理し、次の人類文明へ吸収する為の準備作業となる段階の働きの区分。

両児島(ふたごしま)

八十禍津日(やそまがつひ)の神

大禍津日(おほまがつひ)の神

神直日(かむなほひ)の神

大直日(おほなほひ)の神

伊豆能売 (いずのめ)

底津綿津見(そこつわたつみ)の神

底筒(そこつつ)の男の命

中津綿津見(なかつわたつみのかみ)の神

中筒の男の命 (なかつつのおのみこと)

上津綿津見の神 ( うわつわたつみのかみ )

上筒(うわつつ)の男の命

天照大御神 (あまてらすおおみかみ)

月読の命 (つくよみのみこと)

建速須佐男(たけはやすさのお)の命

 言霊布斗麻邇の原理は心の要素である五十個の言霊とその運用法五十、計百の原理から成り立っています。その要素五十言霊を上の五十音に、運用法五十を下の段にとりますと百音図ができます これを図の上と下が完成した原理として両児の島と名付けました。

伊勢神宮

 伊勢神宮は内宮と外宮があります 内宮のお祭神は天照大神(言霊原理を祀る) 外宮のお祭神は豊受姫神(言霊原理の活用を祀る)です 内宮の正殿について説明いたします。

 伊勢神宮の正殿は人間の心の言霊による構造をそっくりそのまま形式として表した建物です。 建築の様式の箇所にその黙示を伝えています。

Ise

【心の御柱】 宮柱太知り

■四角の檜の柱で長さ五尺、柱の中の下ニ尺は地中に埋もれ、上三尺だけが地上に出ています。

■心柱五尺は伊耶那岐・美ニ神が一体となった伊耶那岐の大神を指しています 伊耶那岐の大神の菅麻音図の母音アオウエイを黙示しており、下ニ尺が地中に埋もれているのは、言霊エ(実践英智)と言霊イ(言霊原理・布斗麻邇)がここ二千年間、人間の存在意識の底に埋没していたという黙示です。

■心の現象を生み出す元の宇宙、心の住家の宇宙を器物として形として表徴したもので、古神道では「天之御柱」と呼んでいます。

【八咫鏡】 天照大神を表徴する天津太祝詞音図の父韻(ア段)の配列タカマハラナヤサに基づいて作った立体構造の五十音図を型としたもの

■心柱(歴史を創造していく土台)の真上に八咫鏡(創造のための完成された規範=かがみ)があるということは、それが伊耶那岐の大神(親)の原理に基づいて生れた天照大神(子)の人類文明創造の実践英智(言霊エ)であることを示しています。

【千木(内削ぎ)】 高天原に千木高リ知りて

■内宮の内削ぎは哲学上の言葉では「演繹法」を、外宮の外削ぎは「帰納法」を表わしています。

■千木(ちぎ)は道木の意で道理の気とも受取られます 御祭神の言霊学上の働きのことです。

【鰹木】 

■鰹木とは数招です 数招の意味は言霊の意味内容や運用の仕方を数で表わしています 天照大神の判断力は十拳の剣ですから内宮の鰹木は十本です。ア・タカマハラナヤサ・ワを表わしています。

ひので

« 「身禊」の章03 | トップページ | 三貴子の章より »

言霊百神」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 神々の宝座:

« 「身禊」の章03 | トップページ | 三貴子の章より »